本格的な学習に備えて
スペイン語にはまりつつある中、手元には20年前に買った初心者向けの辞書しかないことに気づいた。
今持っている辞書も悪くはなく、使い勝手もいいのだが、どうせなら中級程度の辞書が欲しい。
そう思ってAmazonで探してみると、何種類かの西和辞典が販売されていることを知った。
とはいえ、長く使うものであれば実物を見たいところだ。
そういうわけで、大きめの本屋で辞書を見比べることにした。
実物を見に書店へ
最初に行った紀伊国屋書店では、辞書コーナーに商品ごとのセールスポイントなどがまとめられた表が置いてあった。
これはありがたい。
私が持っている辞書の最新版「プログレッシブ スペイン語辞典〈第2版〉カレッジエディション」は初級に分類されている。
中級は白水社の「現代スペイン語辞典」、三省堂の「クラウン西和辞典」、研究者の「プエルタ新スペイン語辞典」の3つが紹介されていた。
このほかに、上級として小学館の「西和中辞典」も紹介されていたが、ビニール袋で包装されており、中は確認できなかった。
中級向けの辞書を実際に見比べた結果、個人的に気に入ったのは白水社の辞書だ。
コンパクトな点もいいが、何となく「味」があると感じた。
趣味で語学をやっているので、個人的な好き嫌いで辞書を買うのもいいだろう。
プエルタや、クラウンも見やすくていいのだが、何となく無機質に感じたのが正直なところ。
しかし、出版年は白水社(1999年)と比べ、プエルタ(2006年)、クラウン(2015年)は新しいのが魅力的だ。
リストに載っていなかったが、研究社 レクシコ 新標準スペイン語辞典という2020年に出版された辞書もあった。
これはプエルタのコンパクト版で、装丁も安っぽいし、用例もあまり多くないが、収録語句が多いので、上級者の携帯用に適していそうだ。
あと、スペイン語大辞典という27,500円の本格派もあるが、これは研究者とかプロが使うものだろう。
激安の中古品を発見
すっかり白水社の「現代スペイン語辞典」を買う気でいたのだが、念のため、中古品の出品をチェックしていると、現物を確認できなかった小学館の「西和中辞典」が1,500円前後で売られているではないか。
しかも状態も「良い」とのことなので、思い切って中古品を買ってみることにした。
定価7,000円以上もするものを1,500円で買えるチャンスを逃すわけにはいかない。
第二外国語で選択できるような学習者が多い言語の辞書は中古品が出回る確率が高いので、こういうこともあるのだろう。
ペルシア語やトルコ語ではこうはいかない。
実際に届いた「西和中辞典」は用例も豊富で、適度に挿絵があり、十分満足できる商品で、素晴らしい買い物となった。
こうして快適なスペイン語学習環境が揃ったのであった。