私の外国語挫折日記

さまざまな外国語への挑戦と旅の記録です


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稚内でロシアに思いを馳せる(前編)

ロシアに一番近い日本

新型コロナウイルスのおかげで、海外旅行が全くできなくなってしまった2020年。

少しでも異国情緒を味わうために向かったのは北海道の北の端・稚内

きっかけはJR北海道助成金補助金か何かで激安の切符を販売したことであった。

なんと新幹線を除く北海道内の鉄道すべて6日間乗り放題で12,000円。

この切符を使って道内各地を旅することにし、まずは稚内に行くことにした(日帰りで)。

稚内といえば、本土最北端の宗谷岬からはサハリンも見え、コルサコフとの間にフェリーが就航していたこともあり、日本でも有数の「ロシアを感じる街」と認識していた。

キリル文字の表示もいろいろな場所にあると聞いていたのでいつか行ってみようとは思っていた場所だ。 

宗谷岬は行ったことがあったが、市内を巡るのは初めてなので、どんなところなのか期待に胸を膨らませ札幌から鉄道で5時間、稚内へ向かった。

 

駅前の至る所にキリル文字

稚内駅を出ると、そこかしこにキリル文字を見ることができた。

まずはバス乗り場である。

日・英・露の三か国語表記だが、ロシア語はなぜかすべて大文字なので、英語よりも存在感がある。

ちなみに時刻表は日本語のみであった。

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稚内の案内標識、いわゆるアオカンにもロシア語表記されているところがいくつもあった。

いちばん上の標識と同じデザインのマグネット(冷蔵庫とかに貼るもの)がお土産として販売されていたので、稚内に行った記念に買うのもいいだろう。

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ノシャップ岬の英語表記は"Noshappumisaki"なのに対し、ロシア語は"岬”の部分を"мыс

"とわざわざロシア語訳して"Мыс Носяппу"となっている。

それなら英語表記は"Cape Nosshapu"じゃないのかと思ったりもしたが、この適当さも見どころなのかもしれない。

 

キリル文字だらけの商店街

続いて、駅前の商店街に足を延ばしてみた。

ここも商店ごとにロシア語の表記がされている。

ただし、看板ができてからは少し時間が経っているようで、すでに廃業した店なども多かった。 

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シャッターは調剤薬局だが、かつてはファンキーな名前のミュージックショップだったと思われる店がこちら。

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どう見てもファッ〇ン堂としか読めない。

調べてみると稚内市内に白金堂という店があるので、"Хаккиндо"と書きたかったのだろう。

 

昼食はカフェ・大王へ。

ラーメン・餃子のカフェとは我々日本人からすると違和感があるが、ここのラーメン屋の看板(ロシア語)にはカフェと表示されている。

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稚内名物の「チャーメン」という料理を注文してみた。

正体はあんかけ焼きそばなのだろうか。

違いがあまりわからなかったが、美味しくいただいた。

後日、稚内出身の人に訊いてみたが、稚内ではチャーメンはかなり普及しているらしい。

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ちなみに稚内にはロシア料理の店があったのだが、残念ながら今年の3月で閉店になった模様。

 

後編に続く