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マドリードでサッカー観戦を終え、翌日バスでグラナダに向かった。
旅のハイライトとなるであろうアルハンブラ宮殿がある街である。
イベリア半島には8世紀から15世紀にかけてこの地を統治したイスラム教徒が作った建築物が多く、イスラム系王朝最期の地であるグラナダは特にその影響を感じられるそうだ。
アルハンブラ宮殿は予約必須との情報があったので、あらかじめインターネットで予約していた。
アルハンブラ宮殿を2度楽しむ
見学前日の夕方にグラナダに到着し、その日はアルバイシン地区という建物が密集している地域を散歩した。
この地域にはアルハンブラ宮殿を眺めるのにちょうどいい展望台があり、日没近くなると多くの観光客が集まる。
私も日没に合わせてそこへ向かった。
しばらく展望台でアルハンブラ宮殿を眺めて、この日の観光は終了。
薄暗いアルバイシン地区の帰路もなかなかいい雰囲気であった。
翌日の見学予約時間は朝8時半とかなり早かったので、遅れないようにとこの日は早めに寝ることにした。
そして見学当日、徒歩でアルハンブラ宮殿の入り口へ向かう。
予約時刻の10分前に到着したが、すでに20〜30人くらいの人が待機していた。
それでも幸いなことに団体のツアー客は見当たらず、入場してからもメインのナスル宮殿にいる間は混雑することなく、静かに見学することができた。
もしかするとアルハンブラ宮殿を見学するなら朝一番がベストなのではないだろうか。
ゆっくり写真を撮りながら、ナスル宮殿を見学し、次にヘネラリフェ、アルカサバといった施設を見学。
徐々に観光客が増えてきたところで、全て周ることができた。
全て見学してみて感じたのは、建物の作りなどが完全にイスラム圏の雰囲気で、ヨーロッパにいる感じがあまりしないということだ。
そして、今まで見学したものよりも圧倒的に豪華であり、非常に見応えがあった。
グラナダではアルハンブラ宮殿の他に王室礼拝堂(内部撮影禁止なので写真なし)を見学して、次の目的地であるコルドバへ向かった。
コルドバのメスキータに興奮
コルドバの見どころといえば、何と言ってもモスクであったところを教会に改造したメスキータだろう。
到着翌日に早速行ってみたが、いかにもイスラム風のアーチ状の柱が無数に立っている様子はとても教会とは思えない光景だ。
メスキータの周りに広がるユダヤ人街と呼ばれる旧市街もなかなかの見どころで、広さものんびり散策するのにちょうどいい。
ここも細い路地が迷路のように広がっている観光名所だ。
スペインの都市をいくつか周ってきたが、コルドバはなんとなく落ち着くことができるところがあり、スペインに旅行したいという人にはぜひおすすめしたい、そんな街であった。
約10日のスペイン滞在ももうすぐ終わり、次の目的地に向かうため、この後は再度マドリードに戻った。