旅行に向けて言語以外の勉強を
旅行に向けてスペイン語を復習していたのだが、旅程の検討も同時に行っていた。
定番の「地球の歩き方」はポルトガル篇とスペイン篇を昨年末に購入し、読み込んでいるのだが、この地域は見どころが多くて、「どこに行きたいか」というよりは、「どこを捨てるか」みたいな状態になりつつある。
ガイドブックをなぞるだけの旅は面白くない、地球の歩き方に載っていない場所に行きたい、というこだわりがあるので、どこかいいところはないかなと思い、インターネットで検索してみた。
私は城めぐりが好きなのでこんなサイトにたどり着いた。
英語でも検索したが似たようなサイトがいくつか出てくる。
そして内容も同じ。
ほぼコピーだな、と思いながらも参考になるものもあった。
ルート的に可能であればいくつか行ってみたいところが出てきた。
しかし、なんだかんだ言ってもやはり「地球の歩き方」の情報量は充実しているし、大半の旅程は「地球の歩き方」を参考にして組むことになるだろう。
知識不足解消には「エリア・スタディーズ」
そもそもなぜイベリア半島を旅の目的地にしたかというと、
・2月中旬~下旬で寒くないところに行きたい
・本場でサッカーを観たい
・世界遺産も見たい
・勉強したことのある言語を実践したい
だいたいこんな理由である。
普段は旧ソ連圏やイランなどに興味があるので、そっち方面の書籍はいろいろ読んでいたが、スペイン関連の本は長らく読んでいなかった。
そのため、この地域に関しては歴史・文化・現代社会の知識がほとんどない。
おそらく高校の世界史以来何もしていないも同然であった。
そこで、手っ取り早く勉強できそうなものを調達した。
アンダルシアを知るための53章 (エリア・スタディーズ110)
- 作者: 立石博高,塩見千加子
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2012/11/23
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
最近、「アゼルバイジャン」やら「テュルク」などかなりマニアックなテーマまで取り扱っているので、「スペイン」は当然あるだろうと思っていたが、「アンダルシア」まで出版されているとは思いもしなかった。
今回の目的地はほとんどスペイン南部のアンダルシア地方なので、このタイトルはドンピシャだった。
読んでみると、かなり深くこの地域について学べる。
個人的にはサッカーでアンダルシア地方を代表するセビージャとベティスの対立関係について知ることができたのは収穫だった。
アンダルシア方言の特徴について書かれている章もあったので、スペイン語に興味がある立場としても楽しんで読むことができたと思う。
他にもアラブ人支配が長かったことの影響や、建築物の特徴、地域産業、文化・芸術といったことなどが非常にわかりやすく書かれているので、2日程度で読むことができた。
「地球の歩き方」だけを読んでいくよりも、深くその地域について知ることができる「エリア・スタディーズ」シリーズは旅行前の予習にとても便利だと実感した。
「アンダルシア」の次は「コーカサス」について予習することにしよう。
予習を終えて
アンダルシア地方について勉強してみて、「地球の歩き方」に載っていない場所に行きたくなったかというと、そうでもなかった。
アルメリアという街は少し気になっていたが、逆に行くのをやめようと思ったくらいだ(日程的にきついため)。
スペインに関していえば、かなりの見どころは「歩き方」で網羅されているのでそこまで無理する必要もないだろう。
それでもgoogle mapを見ていたらコルドバの近くに魅力的なお城がありそうなので、そこには行くかもしれない(さっきのリンク先には載っていなかった)。
まだ出発まで時間があるからじっくり考えることにしようと思う。