セルビア語読解入門を購入
Amazonで商品検索をしていると、すでに絶版になっていたと思っていた「セルビア語読解入門」(大阪大学出版会)が「在庫あり」の表示になっていた。
この書籍は本屋で立ち読みして、欲しいなと思っていたらいつのまにか入手困難となっていたものだ。
ただし、「単行本」ではなく「オンデマンド(ペーパーバック)」と表示されているではないか。
よくわからないが、試しに買ってみることにした。
書店で販売されていたものとの違い
商品は注文から数日で自宅に届いた。
早速、開封してみるとオンデマンド版とは何なのかがわかった。
表示の通りペーパーバックで、カバーがついているいわゆる単行本とは違い、表紙がペラペラである。
もちろん、書籍の内容は同じだろうが。
書店で販売していたものとの違いは、表紙が若干安っぽいところか。
しかし、欲しかった書籍を入手できたのはうれしかったので、細かいことにはこだわらないようにしよう。
オンデマンド版とは何か
奥付を見るとセルビア語読解入門は2018年8月にオンデマンド版が出たようだ。
このオンデマンド版とは何なのだろうか。
Amazonのwebサイトを調べてみると、詳しい説明が載っていた。
Amazon.co.jp ヘルプ: プリント・オン・デマンド(POD)
このページに以下のような説明があった。
Amazon.co.jp では、プリント・オン・デマンド(POD)技術により、お客様の注文に応じて書籍を1冊からでも迅速に印刷・出荷することができます。このプログラムが適用された書籍は常に出荷可能な「在庫あり」の状態になります。
なるほど、Amazonが印刷・出荷するから出版社がコストをかけずに販売できるという仕組みか。
外国語の本は内容が陳腐化しないが、短期間で大量に売るのが難しい。
長期間にわたって少しずつ売れるのだろうが、まとめて印刷すると保管にコストがかかるし、こまめに増刷すると一冊あたりの単価が高くなり採算が合わなくなるだろう。
そういうわけで絶版になるマイナー言語の良書が多いのではないだろうか。
おそらく、このプリント・オン・デマンドを利用すれば出版社は在庫リスクを負わずに販売できるはずだ。
儲けは少ないかもしれないが、マイナー言語愛好者としては、オンデマンド版の更なる普及を期待したい。
特に大阪大学出版会の外国語関連の本はいいものが多いが、すぐに絶版になるイメージがあるので、是非オンデマンド版を活用してほしいものである。
ちなみにAmazonが印刷しているので、落丁、乱丁の問い合わせ先もAmazonになっている。
ところで、今回購入したのはセルビア語の書籍だが、内容が中級者向けなので初心者の私は全く太刀打ちができない。
まずは自宅にあるCDエクスプレスで基礎固めしてから挑戦することになりそうだ。
その前にロシア語をしっかりやれ、という話だが、息抜きにセルビア語も楽しむことにしよう。