私の外国語挫折日記

さまざまな外国語への挑戦と旅の記録です


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「タジク語入門」から想像する現代タジキスタン社会

麻薬密売ルート上にあるらしいタジキスタン

タジク語をやっていると、タジキスタンに行ってみたくなる。

前に1回行ったことはあるが、当時はタジク語を知らなかったので、できればもう一度行って学習の成果を試してみたいものだ。

とはいえ、治安面で周りに心配される地域であるのも事実だ。

現に、アフガニスタンからヨーロッパへの麻薬密売ルートになっているという情報もある。

タジキスタン政府もそうした運び屋に注意を払っていることであろう。

 

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意味深な例文に想いを馳せる

そうした背景を理解していながら「タジク語入門」をやっていると、考えさせられる文章を発見した。

Чӣ қадар орд дорӣ?

君はどれぐらいの粉を持っていますか。

   「タジク語入門」p101より

 

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売人との交渉で使うフレーズかな?と思ってしまうような例文だ。

一度そう考えるとそれ以外のシチュエーションが思い浮かばなくなってしまう。

「どれくらい」という疑問詞の学習でこれほど想像させられることも珍しいだろう。

私は薬物に興味がないので、このフレーズを使うことはないと思うが。 

 

タジキスタンのお母さんは怖いのか?

命令形を学習するときのテキストが、お母さんと娘の会話になっている。

ここではお母さんがとことん怖い。

Канӣ ту, ин ҷо биё!

どこにいるのあんた、ここに来なさい!

Ту дар куҷо будӣ?

あんた、どこにいたの。

   「タジク語入門」p95より

母親は最後までこんな調子で 娘と会話している。

お母さんが怖いのか、和訳が怖いだけなのか不明だが、なかなか迫力があって印象的である。

ちなみに娘の口調(和訳)は「~でした」などと終始敬語であった。

タジキスタンの親子関係がこのように厳格なのかどうかは不明であるが、印象に残る文章であり、学習効果は抜群だろう。

記憶に残る例文が多いほど実用性があるというものだ。

状況を思い浮かべながら付録のCDで繰り返し聴けば、タジク語上達間違いなしである。

 

そんな馬鹿なことを考えながらタジク語の学習は続く。