「タジク語入門」学習状況
今月、特に目的もなく始めたタジク語学習が面白い。
別の試験があったので抑え気味の学習であったが、購入した「タジク語入門」は全59課のうち、21課まで進んだ(とはいっても内容を完全には理解していない)。
短期間でここまでできたのは、15年前に学習したペルシア語の知識があったからではあるが、タジク語は文法が複雑ではなく学びやすいと感じた。
普段ロシア語の学習をしていると、複雑な格変化に悩まされるが、タジク語は前置詞や後置詞をつけるだけなのでとても楽に感じる。
このまま単語を覚えていけばそこそこは話せそうだ。
語彙を増やすことを後回しにしているので、来月はそのあたりを重点的にやらなければならない。
ペルシア語との違いについて
基本的な語彙はペルシア語と共通しているものが多い。
しかし微妙に発音が違うので、ついペルシア語風に読んでしまう。
ペルシア語の長母音 ā(アー)がタジク語では o (オ)、ペルシア語の e(エ)がタジク語では i(イ)だったりと、規則的に対応していたりする。
ペルシア語とタジク語を同時に学習したらきっと混乱するだろう。
それから歴史的経緯からすると当然なのだが、ロシア語系の単語も多い。
ロシア語を学習していた人が旧ソ連圏の言葉を学ぶときには、こうした点が有利になるのだろう。
タジク語はキリル文字を使っているので、ロシア語系の単語は視覚的にも理解しやすい。
一方のペルシア語はフランス語起源の語彙が比較的多く、「ありがとう」という時は「メルシー」で通じてしまう。
私はフランス語を本格的に学習したことがないので、タジク語の方がやりやすいのかもしれない。
「タジク語入門」の使用感
学習に使用している「タジク語入門」だが、使ってみると非常にわかりやすい教科書だ。
ダイアログを通して文法・単語を習得することができる。
突然、動詞が85個ほど表になって出てきたりするが、少しずつ小出しにされるよりも、後で文中に出てきてわからなくなったときに、語形の変化を確認できるので便利だ。
ちなみに第10章で動詞が85個出てきた後、第14・15章で複合名詞なるものが合計100個程度出てくる。
さすがに一気に覚えられないので私は少しづつ暗記しているところだ。
この本には付録でCDが付いてくるのだが、「手作り感」が半端ない。
市販の語学書と比べノイズが大きく、何やら紙をめくる音まで聞こえてくる。
たまにダイアログを一文読み忘れたりもしている。
人によってはとても気になってしまうかもしれない。
とはいえ、タジク語の学習書で音声教材があるだけありがたいので文句は言えまい。
こういう「不完全な教材」で学習する方が不思議とやる気が出るものだ。
というのは私だけだろうか?