ロシア語の映画を求めて
ロシア語の格変化にも慣れてきたので、何か映画でも見てロシアの雰囲気を味わってみようと思った。
私はAmazonプライム会員なので、無料で見れる映画があることをふと思い出し、ロシア語の映画がないか探してみた。
とはいえロシアの映画など見つかるはずもなく、あきらめかけていたその時、目に入ってきたのがこの映画だった。
フランス映画でロシア語リスニング
「オーケストラ!」という邦題(原題は"Le Concert")のこの映画はロシアとパリが舞台のフランス映画だ。
ソ連時代に交響楽団の指揮者だった主人公が政治的な理由で楽団を追われ、劇場の清掃員として生活していたが、30年後にあるきっかけによりフランスの劇場で公演を行うことになり同じく追放された昔の楽団員たちとともにパリに向かうというストーリー。
フランス映画と言ってもほとんどの場面はロシア語で、ロシア人の俳優が出演している。
主人公役のアレクセイ・グシュコブはポーランド出身だが、旧ソ連で育ち、ロシア国籍を持っているので演技はロシア語。
残念ながら私の語学力では話している内容を聴きとることは難しかったが、ところどころでは知っている単語・表現などもありロシア語に慣れるという意味では効果はあったと感じている。
何よりコメディ的な要素も多く、楽しんで見られる映画だった。
共産主義とロシア語
映画のなかで未だに共産主義に夢中になっている登場人物がいて、ソ連時代によく使われたと思われる表現なども出てきた。
もちろん時代遅れのことをやっている人として皮肉っぽく描かれているが、セリフなどは勉強中の「ロシヤ語四週間」で出てくる例文と同じような感覚だ。
この映画を見てロシア語話者と旧ソ連ネタで盛り上がることができるよう、あらためて「ロシヤ語四週間」をがんばろうという気持ちになったはずだ。