日本最東端のホテルへ
さすがに札幌から根室日帰りは厳しいので、根室ではホテルに宿泊した。
宿泊施設はそれほど多くはなく、予約サイトに表示されたホテルを適当に選んで宿泊することにした。
その名も「根室グランドホテル」。
立派なホテルかと期待したが、かなり建物は古そうだ。
ホテルの入り口にはエゾシカのはく製が置いてある。
ロビーでは次亜塩素酸水も噴霧していて感染対策はバッチリ(そんなわけない)。
まあ、残念なところも多かったが、日本最東端のホテル宿泊証明書を発行してくれたり、フロアの表示にロシア語が併記されていたりと面白い一面もあるホテルだった。
根室の街のロシア語
直前に行った稚内と同じく、根室の街にもロシア語併記の看板が多かった。
市役所の正面にもロシア語の表記があった。
市内の公園にはこんな看板が。
根室が稚内よりもすごいのは、市内どこへ行っても信号に町名がロシア語表記されているところだろう。
アオカンも稚内と同じような印象。
英語表記が"misaki"なのにロシア語表記が"мыс"である点も一致している。
後から付け足したような看板もある。
厚床は無視されている。
市内の商業施設でもちらほらロシア語表記が見られた。
こちらは営業していなさそう。
イオンの店内にもロシア語表記。
時計や音楽関係、服なんかは稚内でもロシア語表記している店があったが、そういうものがロシア人に売れていたのだろうか。
今回もロシア人どころか、観光客以外の人間をほとんど見かけなかったので、ロシアとの交流事情はよくわからなかった。
あと、やはり市内には北方領土返還運動的な掲示が目立っていた。
釧路湿原で大自然を感じる
根室から札幌に戻る途中、釧路に立ち寄った。
ラムサール条約登録湿地として有名な釧路湿原を見るのが主な目的だ。
ところでラムサール条約の「ラムサール」というのはイランの地名なのだが、ペルシア語では「ラームサル (رامسر)」と発音する。
イランの地名は英語の発音に影響されたような表記が新聞などのメディアで目立つので、いつも気になってしまうが、ラムサール条約ほど定着してしまうとどうしようもない。
車内から湿原を眺めることができ、添乗員の解説までついている。
途中の駅で降り、展望台から湿原を眺める。
とにかく広い。
帰り際に見つけた看板。
「釧路湿原」を"Kushiro Wet"と訳しているのが衝撃的だ。
普通は"Kushiro Marsh"と表記するのではないか。
釧路駅前の交番でロシア語を見つけた。
6時間程度滞在した釧路でロシア語を見たのはここだけ。
ロシア語表記があるということは、警察のお世話になるロシア人がいたのだろうか。
結局ロシア人を一度も見ることなく一泊二日の弾丸旅行は終了した。
ロシア語に(文字だけ)たくさん触れたことで少しだけロシア語熱が復活してきたような気がする。