地下鉄で城巡り
韓国第二の都市・釜山では、地下鉄で日本式の城めぐりができることはどれだけ知られているのだろうか。
今回はあまり時間もなかったので、アクセスのいい城を2つ選んで行ってみることにした。
まずは亀浦倭城(クポウェソン)というところに行ってみた。
ここは地下鉄2号線徳川(トクチョン)駅から歩いて数分のところにある亀龍寺という寺の裏にある。
寺の入り口からしばらく山道を歩いていくと石垣が登場する。
やや崩れ気味ではあるが城の形は確認できる。
本丸につながる道の近くは畑になっている。
日本では見られない光景だ。
「倭城を歩く」の地図に載っている裏口につながる細い道は植物が生い茂っていて、通行が困難であった。
無理矢理突撃したが、蜘蛛の巣に数回引っかかったうえに10か所以上虫に刺されてしまった。
おかげで城の構造がよく理解できた。
亀浦倭城は交通の便がいいので釜山観光のついでに城を見たいという人にはおすすめのスポットだが、虫に刺されたくなければ本丸あたりまで来たら元の道を戻るのがいいだろう。
山の上の公園
本当は、亀浦倭城で城めぐりは終わる予定だったが、少し時間があったので釜山浦倭城(プサンポウェソン)というところにも行ってみた。
ここは釜山の中心部に近くアクセスもいいのだが、小高い山の上にあるので登るのが少し大変だ。
釜山浦城は母城と子城があって、今回は公園になっている母城の方に行ってみた。
ここは地下鉄1号線の佐川駅から歩いていくことができる。
駅の西側を歩いていくとこのような階段が現れる。
ひたすら登っていくと石垣が見えてくるが、当時のものなのか復元されたものなのかはよくわからない。
途中、釜山の街を望むことができる場所がいくつかある。
休みながら登っていくと本丸付近に到着。
ここは公園となっていて遊具がたくさん設置してある。
山の頂上付近まで住宅地となっていて、犬の散歩コースにもなっているようだ。
肝心の石垣はコンクリートで隙間を埋められていて、あまり風情はない。
しかし、このような山の上に軍事拠点が築かれていたのかということは実感できるだろう。
昼間に行くよりも早朝や夕方の散歩におすすめしたい。
釜山の街歩き
釜山は普通に観光していても楽しい街だ。
海沿いのチャガルチ市場ではイカやタコなどの海産物が販売されており、歩いているだけでも楽しめる。
今回、宿泊した釜山駅前にはテキサスストリートという繁華街があり、深夜まで賑わっていた。
怪しいオネーサンがいる店も多いようだが、そんな中で「サマルカンド」という名のウズベク料理店が営業していた。
店内では韓国語よりもロシア語が多く聞こえてくる。
韓国にいることを忘れてしまうような場所だった。
ラグマンとシャシリクを食べて2,000円程度と安くはないが、中央アジア好きにとっては満足できる味であった。
釜山は港町ということもあり外国人の姿をよく目にするのだが、ロシア人や中央アジア出身と思われる人も多かったように感じた。
グルジア料理店もあったので、また釜山に行くことがあればテキサスストリートに行きたいところだ。
今回は3泊4日の旅だったので、釜山周辺は見どころも多く倭城も観光スポットもまだ見るべきところが多くある。
韓国語のレベルをもう少し上げてから、また来てみようと思う。
ちなみに釜山では東横インに泊ったので、日本語が通じてしまった結果、韓国語を使う機会はテキサスストリートの客引きのおばちゃんの誘いを断る程度であった。