雰囲気が似ている旧ソ連各国の地下鉄
ジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタンと旧ソ連の国を旅している間、地下鉄に乗る機会があった。
旧共産圏の地下鉄は核シェルターを兼ねていたこともあり地中深くに駅のホームが作られていて、日本の地下鉄と大きく様子が違っている。
私は本場のモスクワには行ったことがないが、今回旅した場所も旧共産圏の特徴が出ており、トビリシ、バクー、アルマトイいずれも同じような構造だった。
トビリシの地下鉄
ジョージアの首都トビリシは今回の旅で最も長く滞在した街ということもあり、地下鉄を利用する機会も多かった。
ここも地上の入り口から長いエスカレーターを下ってホームに降りていくという旧ソ連式(?)の地下鉄の駅がほとんどだ。
ゴリやムツヘタに向かうバスターミナルがあるディドゥベ駅など一部の駅は地上にあるため、すべての駅がそうなっているわけではないが、だいたい同じような構造だった。
持って行ったカメラで入り口からホームまで動画を撮ってみたところ、ホームまで2分以上エスカレーターに乗っていたことが分かった。
動画も写真も宿の近くにあったアブラバーリ(Avlabari)駅で撮影した。
ここは温泉が近く、硫黄の臭いがする駅だった。
バクーの地下鉄
お隣の国・アゼルバイジャンのバクーにも1日滞在していたので、何度か地下鉄に乗ってみた。
地下鉄の構造はトビリシと同じで、入り口から長いエスカレーターを下ってホームにたどり着く。
エスカレータの下りたところに、小さな監視ボックスのようなものがあるところも共通している。
ちなみにバクーの地下鉄構内は撮影禁止らしいが、さんざん写真を撮った後にそのことに気づいた。
車両はそれほど新しくも古くもなく感じた。
ホームの端に時計がついているところもトビリシと同じだ。
ただし、トビリシよりもバクーの方が全体的に駅がきれいだったし、明るかったと思う。
これは経済的な問題だろうか。
ちなみに撮影したのは終点駅のハジ・アスラノフ駅。
アルマトイの地下鉄
カザフスタンのアルマトイもいつの間にやら地下鉄ができていた。
旧ソ連時代から地下鉄があったトビリシやバクーと異なり開業は2011年と比較的新しい。
にもかかわらず、駅の構造は旧ソ連的であった。
おそらくアルマトイの地下鉄は旧ソ連時代から計画されていて、一部は建設が開始されていたということもあって、似たような構造になったのだろう。
ホームが半円状になっているのはトビリシやバクーも同じだった。
上の写真がアバイ駅、下の写真がジベックジョル駅のホームの装飾だ。
新しいだけあってホームはバクー、トビリシよりも美しかった(利用者も少ないが)。
旅行中には北京や広州、マドリード、アテネでも地下鉄に乗る機会があったが、旧ソ連の地下鉄様式はやはり異色に感じられた。
北朝鮮の平壌なども地中深くに駅が作られて豪華な装飾がされていると聞いたが、旧ソ連と同じ様式なのだろうか?
こうした国に行ったら地下鉄は是非とも体験しておきたいところだ。