私の外国語挫折日記

さまざまな外国語への挑戦と旅の記録です


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ブタをめぐる冒険 アゼルバイジャン・バクー1日旅行

アゼルバイジャン弾丸旅行へ行ってみた

ジョージアトビリシに滞在している間、1日だけ隣国アゼルバイジャンの首都バクーにも行ってきた。

わずか1日の滞在なのでバクーの主要な場所しか行くことができなかったが、満足な旅であった。

行き方については先日、別の記事で書いた通り、トビリシからはブタ・エアウェイズというアゼルバイジャンの航空会社を利用してわずか€49で飛ぶことができた。

帰りは夜行列車でのんびり、といった具合である。

 

www.gaikokugo-nikki.com

 

午前4時前に到着したので、しばらく空港で仮眠をとってからバスに乗り7時半ごろにバクー駅前に到着。

まずはカスピ海を目指して歩いた。

日の出直後ということもあり、アゼルバイジャン名物「フレイムタワー」がきれいに撮れた。

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カスピ海沿いに歩いていくと、兵士の像があった。

なにか意味があるのだろうか?

バクーの街ではF1が開催されるため、市内の道路はそれっぽい光景が広がっていた。

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小学生くらいの男の子たちに「コンニチワ!」と声をかけられることがあった。

片言の英語でいろいろ話していたが、こちらがロシア語で話すとロシア語に切り替わった。

どうやらアゼルバイジャンでは小さい子でもロシア語は話せるらしい。

バクー滞在中はロシア語を使う機会が圧倒的に多かった。

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バクーの旧市街を歩く

カスピ海沿岸から旧市街に入ると、茶色く古い建物が密集した光景が広がっていた。

朝早すぎて、世界遺産にもなっている「乙女の塔」はまだオープンしていないのでしばらく旧市街を散歩することに。

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朝食を取っていなかったので、開いていたお店に入ってみた。

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適当に頼んだパンと卵料理、どちらも非常に美味しかった。

紅茶はトルコで飲んだものと同じような感じだった。

1か月の旅行の中でもアゼルバイジャンで食べた物は五本の指に入るくらい美味しかったので、バクーには機会があればまた行きたいものである。

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この「Qaynana」といお店は旧市街の北東の入り口付近にある。

地元の人も結構入っていたので、人気があるのかもしれない。

私は人に薦められるレベルだと思っている。

腹も満たされたので、シルヴァン・シャー宮殿や乙女の塔といった観光名所を見学してきた。

オフシーズンなのかどちらも10人くらいしか観光客がいなかった。

のんびり観光できたという点でもアゼルバイジャンは居心地がよかったような気がする。

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シルヴァン・シャー宮殿 の近くに「ブタホテル」なるものを発見した。

アゼルバイジャンでよく目にする"Buta"とは何なのだろうか?

日本人にしてみればどうしても「豚」を連想してしまう単語だけに気になって仕方がなかった。

 

絨毯博物館と拝火教寺院へ

旧市街を歩き回った後は、すぐ近くにある絨毯博物館へ行くことにした。

アゼルバイジャンはイランなどとともに絨毯の名産地として有名らしく、バクーの絨毯博物館も割と最近リニューアルオープンしたようだ。

外観も絨毯風で特徴的な建物である。

内部は撮影できるが、撮影料を別途取られる。

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ここの展示を見ていて"Buta"とは何かということが少しわかった。

アゼルバイジャン絨毯は"Buta"をモチーフにしたものが多いそうだが、英文の説明によると、"Buta"とは伝説の鳥である、とのこと。

しかしWikipediaなどを見ると、ペイズリー模様のことだと書いてある。

いずれにしろ"Buta"とはアゼルバイジャンの伝統的な装飾であるようだ。

イスラム教徒が大部分を占めるので豚は目にすることはなくても、"Buta"は頻繁に目にする、日本語で言うとわけがわからないがバクーはそんな街だった。

en.wikipedia.org

 

イスラム以前はゾロアスター教拝火教)がこの地に根付いていたらしく、バクー郊外には拝火教寺院があるらしい。

時間も余裕があったので、ガイドブックに載っていた通りに公共交通機関で行くことにした。

地下鉄の終点からバスに乗り50分近く、目的地の拝火教寺院にたどり着いた。

安くは行けたけど、バスは時間がかかりすぎるのと、本当に目的地に向かっているか心配になるし、どこで降りたらいいかわからなくなるのであまりおすすめはできない。

地下鉄駅からは素直にタクシーで行くべきだろう。

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ここも観光客が数えるほどしか来ておらず、快適に見学ができた。

祈祷の様子(?)を再現した人形などがあるのだが、若干気持ち悪い。

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アリエフ家が支配する国・アゼルバイジャン

ところでアゼルバイジャンには「ヘイダル・アリエフ」の名がつく場所や施設が多い。

ヘイダル・アリエフとはアゼルバイジャンの元大統領で、現大統領のイルハム・アリエフの父親でもある。

どうもアゼルバイジャンでは旧ソ連中央アジア諸国のようにアリエフ崇拝のにおいがする。

空港の名前は「ヘイダル・アリエフ国際空港」であり、絨毯博物館のお土産コーナーでも現大統領の妻であるメフリバン・アリエヴァの写真入りスマホケースなどが販売されていた。

大統領も世襲しているので「アリエフ朝アゼルバイジャン」といった感じだが、果たして次の大統領はどうなるのか楽しみである。

そんな国だけあって、ヘイダル・アリエフの銅像も市内中心部に建っていた。

 

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アリエフ像を見てからは、歩行者天国のニザミ通りから再び旧市街方面へ戻った。

このあたりの街並みはヨーロッパのようで、雰囲気もいい。

お土産として小さな絨毯も買うことができた。

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夕食を取った後、夜のフレイム・タワーを眺めてから20:40の列車でトビリシへ戻った。

わずか17時間ほどのバクー滞在だったが、しっかり楽しむことができたと思う。

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バクーからトビリシまでは2等寝台で35.6マナト(約2,300円)だった。

トビリシ到着も午前9:00なので、観光の時間もロスすることはない。

ほとんど夜中しか走っていないので景色は楽しめないが横になれるので快適だったし、同じコンパートメントのアゼルバイジャンのおじさんも親切で思い出深い旅になった。