アゼルバイジャン航空の子会社
ジョージアのトビリシに5泊することにはしていたが、どうしてもアゼルバイジャンに行きたい。
そう思ってトビリシの空港でバクー行きの航空券がないか探してみたが、トビリシ到着時(午前6時前)にはカウンターに誰もいなかった。
そこでsky scannerで表示されるブタ・エアウェイズの航空券を購入することにした。
「はじめからそうすればよかったのではないか?」
そう思うかもしれないが、この便はトビリシを深夜1:45発、バクー到着が2:55という無茶苦茶な時間帯なのでできれば避けたかったのである。
こんな時間帯に移動したら眠くて観光どころではない。
だが、他に手段が見つからなかったので出発前にホテルで仮眠を取り、バクー到着後も日の出まで空港で寝る作戦で決行することにした。
ちなみにブタ・エアウェイズはアゼルバイジャン航空の子会社で最近設立されたLCCらしい。
日本人にとっては奇妙な響きの名前だが、乗り心地はどうなのだろうか?
(↑ 航空券購入後に送られてきた日程表)
安いチケット、厳しい荷物制限
おかしな時間帯の便であるためか、航空券は安価だ。
一番安い価格で片道49ユーロ、日本円にして6,200円程度である。
帰りは夜行列車で帰ることにして、とりあえず行きの便だけブタ・エアウェイズの公式サイトから購入した。
最後まで英語が表示されるので安心して購入できる。
同時に、オンラインチェックインも済ませると、搭乗券がメールで送られてきた。
今回は一番安い"Budget"運賃で購入したのだが、他のLCCと比較しても厳しい荷物の制限があった。
以下が、ブタ・エアウェイズからeメールで送られてきた搭乗券に記載されていた内容である。
以下、荷物についての項目だけ抜粋(google翻訳で日本語にしたもの)
最小運賃「BUDGET」で購入したチケット - 受託手荷物または手荷物の無料運送は含まれません。運賃「STANDARD」では、重量が10キログラム以下、立体寸法の合計が158 cm以下の受託手荷物を運搬できます。以下の所持品は、機内持込で無料で許可されています。
最安運賃の"Budget"だけでなく"Standard"運賃(15ユーロ高いだけ)でも一部を除き手荷物は持ち込みできないことになっている。
持ち込める物もカメラや携帯電話、上着、ブリーフケースなど比較的小さなものばかりなので、リュックなどは持ち込めないようだ。
私はトビリシの宿に大半の荷物を置いていくことにし、ほぼ手ぶらでバクーへ向かうことにした。
持っていくのはウエストポーチに入れたカメラ、携帯電話、財布だけにした。
空港での手続きから搭乗まで
タクシーで移動し、出発2時間半前にトビリシの空港に到着した。
オンラインチェックインを済ませているので、出国手続きをしようとしたが、空港係員に止められる。
「どの便だ?」というので、スマホに表示させた搭乗券を見せると、「まだ早すぎる」と言われてしまったので、仕方なく出発ロビーで待機することになった。
これまで早すぎるから入るなと言われたことがなかったので少し驚いた。
結局、パスポート・コントロールに入れたのは出発の1時間半前。
出国手続きを済ませてもトビリシの空港の免税店はワインばかりであまり面白くなかったので、搭乗時刻までじっとしていた。
出発時刻の40分前が搭乗時刻となっており、今回は時間通りに機内に入ることができた。
ここまでの間、航空会社の係員が荷物についてチェックすることはなかった。
他の客もチェックしている様子はない。
私は手ぶらだったので何も声をかけられなかっただけなのかもしれないが、もしかしたらこの手荷物ルールは形骸化しているのかもしれない。
ただし手荷物の機内持ち込みは30ユーロかかると購入時の画面に表示されていたので、このブログを読んだ方がチャレンジするならそれを覚悟で試していただきたい。
搭乗すると機内はガラガラで空席が目立っており、私の隣の席も空いていたのでゆったりと過ごすことができた。
無料で水やサンドイッチも配られるなどLCCの割にはサービスが良かった。
片道わずか49ユーロで無事に飛行機はバクーに到着して1日観光を楽しむことができた。
アゼルバイジャンのビザは日本でe-visa申請すると24ドルかかるらしいのだが、日本人は空路で到着した場合にはアライバルビザを無料で取得できることになっている(2019年3月現在)。
そういうわけでビザ代を節約するという意味でもブタ・エアウェイズは大いに利用価値があるのではないだろうか。
運航時刻は深夜が多いが、バクーのヘイダル・アリエフ国際空港は飲食店スペースで寝ていても注意されないので、弾丸旅行をしたい人にはおすすめできる目的地だ。
イラン、トルコ、ジョージアあたりに行く人はブタ・エアウェイズを使った弾丸旅行をぜひ検討してもらいたい。