エーゲ航空でジョージアへ向かう
コルドバからマドリードへバスで戻り、マヨール広場やサンティアゴ・ベルナベウスタジアムなどを見学し、翌日にはエーゲ航空でジョージア(グルジア)へ向かうことになっていた。
ギリシャの首都アテネで乗継をするのだが、アテネで約7時間ほど待機するスケジュールになっていたので、なんとかアテネを観光できないかと思い空港を出ることにした。
空港からのアクセスがあまりよくないアテネ
空港に到着した時点ですでに日没が近づいており、パルテノン神殿などの観光名所を回ることは不可能であった。
せめてアテネの街歩きやギリシャ料理でも楽しみたいと思い、空港から地下鉄で市内に向かうことにした。
ところが、地下鉄は30分に1本しかなく、市内までも40分くらいかかる。
おまけに片道10ユーロとかなりの出費になってしまった。
駅に着いたタイミングも悪く、ちょうど前の電車が発車したばかりであった。
そのため市内に到着するのに1時間以上かかってしまい、すでに日も暮れていた。
アテネ街歩きとギリシャ料理
パルテノン神殿も微妙によく見えず、仕方ないので中心部のシンタグマ駅周辺を歩いてみた。
このあたりは土産屋なども多く、記念にオリーブオイルの石鹸をいくつか買っていった。
価格も2~3ユーロで購入できるので、日本で買うよりは安い。
アテネの街を歩いてみると見慣れないギリシャ文字の看板などもたくさんあり、異国の雰囲気を少し味わうことができた。
とはいえ、観光客相手の店しか行っていないので英語しか使わなかった。
そういう点ではギリシャを満喫することはできていないのかもしれない。
街歩きを堪能してからは、お腹もすいてきたのでギリシャ料理の店を探すことにした。
時間もあまり余裕がなかったので、たまたま目についたいかにもギリシャ料理が出てきそうなお店に入ることにした。
その名も"The Greco's Project"。
後でわかったのだが、地球の歩き方にも紹介されているお店で、なかなか評判もいいとのこと。
ここで唯一知っているギリシャ料理「ムサカ」を食べてみることにした。
ムサカはグラタンのような料理で、ギリシャのみならずバルカン半島で広く食べられているとのことだが、食べるのは初めてだった。
食べてみるとチーズの味がやや控えめで癖がなく、ジャガイモの味が感じられる料理であった。
非常に食べやすく今回の旅で食べたものの中でも、印象に残っている料理の一つとなった。
ギリシャ料理を食べる機会があれば、ぜひまた食べたいところである。
意外とムサカの量が少なかったので、焼き鳥のようなスブラキというメニューを追加で注文した。
こちらは見た目通りの味で、ギリシャ料理という感じはしなかったが、腹は満たされた。
食事を済ませると、今度はバスで空港へ向かった。
バスは地下鉄よりも安い片道8ユーロだが、1時間近くかかった。
わずか2時間弱のアテネ市内滞在だったが、それなりに楽しむことはできた。
でも空港と市内の交通費は高すぎるというのが率直な感想だ。
出費が多くなってしまったので、しばらくヨーロッパ旅行はしなくていいかな(というか予算的に厳しい)。