通勤のお供に「タジク語入門」
今月も細々とタジク語を勉強していた。
別の試験がどうやら11月まで続きそうなので、本格的にはやっていない。
しかし通勤中に読んだり、付録の音源を聴いたりしながら地道にタジク語力アップを試みていた。
後半は少し背伸びしてTwitterやInstagramなどでタジキスタン関連のアカウントをフォローして、タジク語の読解に挑戦してみたりもした。
そうした生のタジク語も「タジク語入門」の巻末にある語彙集を辞書のようにして使えば、そこそこ読めるくらいにはなった。
問題はタジキスタン関連のアカウントがロシア語で発信するケースが多いことかもしれない。
結局、一番目にするアカウントはイランのメディアのタジク語版という状況が残念だ。
— Pars Today Tajik (@ParsTodayTajik) 2018年10月31日
タジキスタン関連のニュースは?
そういえば、10月初旬はタジキスタン関連のニュースが日本でも報じられた。
これは非常に珍しいことだ。
何が報じられたかというと、タジキスタンのラフモン大統領が来日して安倍首相と会談したりしたとのこと。
で、会談内容よりも報じられたのが、大統領の乗せた車に後続車両が追突したというニュースだった。
もう一つの話題としては、サッカーの16歳以下のアジア選手権でタジキスタン代表が決勝まで進出したことだ。
決勝ではグループリーグでも対戦した日本との再戦となり、結局準優勝に終わったのだが、タジキスタン国内でも相当盛り上がったようだ。
なんでもタジキスタン代表は大会前に日本で合宿をしていたらしく、多くの選手はその時にはじめて海を見て感激したそうだ。
決勝の相手が日本だったこともあり、そんなエピソードまで日本国内では報道されていた。
タジキスタン愛好家としては日本のニュースに登場するだけで興奮してしまうが、やはり情報量としては圧倒的に少ない。
ここはタジク語やロシア語を勉強して情報を得るしかないと思った10月であった。
今月の学習の成果
肝心のタジク語の学習状況だが、10月はしっかり単語を覚えたりできていないので、これといった成果は出ていない。
しかし、タジク語入門に「~に住んでいる」という表現がやたら出てくるので、これだけは完璧に覚えた。
あと、ウズベク語の影響というか共通する部分がとても多いこともわかってきた。
「はい」というフレーズや北部方言の「~ですか?」という疑問助詞が、ペルシア語と全然違っていたので、ふと自宅にあるウズベク語辞典を引いてみると、ウズベク語と全く同じであることに気づいた。
「はい」はタジク語で"ҳа"で、ウズベク語では"ha"と発音が同じだった。
同じように「~ですか?」はタジク語の北部方言で"мӣ?"、ウズベク語でも"mi?"とこちらも一致している。
最近読んでいる本によると、「マー・ワラー・アンナフル」と呼ばれる現在のウズベキスタン周辺には、ペルシア語(タジク語)とチャガタイ語(ウズベク語)を話す住民が混在または両方話せる住民がいて、双方の言語に影響を与えていたとのことだった。
この話を知ってあることを思い出した。
私がロシア語を教えてもらっているカザフ人の先生は、ロシア語とカザフ語どちらも話せるのだが、同じくどちらの言語も話せる家族と会話する際は、どちらかの言語を使うというのではなく、両方の言語が混ざった会話をしているそうだ。
もしかするとタジク語とウズベク語も同じように、双方の言語を理解する人がごちゃ混ぜで使用していて、互いの言語に共通する表現が定着したのかもしれない。
そんなことを考えていると、歴史の本も読んでみたくなった。