旅の思い出のペルシャ絨毯
一般的にイランとかトルコを旅していると、絨毯を売りつけられそうになる。
相場を知らずに買うのは無謀だし、当初はそれほどに興味もなかったので私は絨毯を買うことは考えていなかった。
しかし、学生時代イラン旅行をしたときにあまりの物価の安さもあり、用意していた資金が多少余ったので、調子に乗って300ドルくらいのシルクの絨毯を買った。
値段が妥当かどうかは分からないが、旅の思い出として今も飾ってある。
サイズが小さいのであくまでも観賞用である。
ウールの絨毯が欲しくなる
シルクの絨毯はきれいだけれど、実用性はそれほどないので、今度はウールの絨毯が欲しくなった。
インド旅行でも自分へのお土産にウールの絨毯を買ったが、デザインが今一つ気に入らない。
いつの間にかAmazonで絨毯のデザインについての洋書を購入するまで、絨毯にハマっていたのだが、それほどお金があったわけでもない。
↓ちなみに購入したのはこの本だ。
Oriental Carpet Design: A Guide to Traditional Motifs, Patterns and Symbols
- 作者: P. R. J. Ford
- 出版社/メーカー: Thames & Hudson
- 発売日: 1992/06/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
10年前の話であるが、ドバイの隣町のシャルジャのショッピングセンターで絨毯が安く買えるという情報を入手した。
そこで旅行の計画をドバイ経由にして、ドバイに2泊することにした。
当時私は、購入した絨毯の本を見ていて、トルクメン絨毯が欲しくなっていたのだが、中でも赤色と緑色が使われたデザインに強く惹かれていた。
それ以前にもトルクメニスタンには入国したことがあったが、持ち出しの制限が面倒くさかったりしたので、絨毯は購入していなかった。
「シャルジャでトルクメン絨毯を見つけたら買おう」
そう決意し、ドバイへ向かった。
UAEのショッピングセンターで価格交渉
アラブ首長国連邦のドバイに降り立ち、アルアインなどを観光してから、隣町のシャルジャに向かった。
市内中心部にあった右の建物が今回の目的地セントラル・マーケットである。
当時の地球の歩き方にも「ペルシャ絨毯なら、ここのスークがU.A.Eで一番という評判だ。」と書いてあった。
実際に中に入ってみると、いろいろな店が入っていて、絨毯屋もそれなりにあったと記憶している。
その中で、イエメン出身というおじさんのお店に入り、見せてもらった商品の中に、理想的な絨毯を発見した。
おじさん曰く、トルクメニスタンの絨毯らしい。
私はアラビア語を話せないので、適当な英会話で価格交渉をし、購入することができた。
UAEの近代的な建物の中で、イエメン人と英語で価格交渉して絨毯を買うなんて、なんの風情も感じないが、念願のウールの絨毯なので満足感でいっぱいであった。
本当にトルクメニスタン製なのか、手織りなのか、価格は妥当だったのかは不明である。
そもそもいくらで買ったかも覚えていない。
しかしこの絨毯を入手することで、我が家の中央アジア空間は充実することになったので、良かったということにしようと思っている。