私の外国語挫折日記

さまざまな外国語に挑戦した記録です


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ニヤゾフ時代のトルクメニスタン旅行の記憶【中央アジア独裁国家紀行1】

魅惑の中央アジア

私がこれまで渡航した約30か国の中で、9割5分以上の日本人が行かないであろう国が2か国ある。

ひとつがトルクメニスタンで、もうひとつがタジキスタンだ。

そもそも私は高校ぐらいの時、シルクロードに興味を持って以来、いつか中央アジアの国には行ってみたいと考えていた。

そして学生時代にキルギスを除いてカザフスタンウズベキスタンとともにこの地域を旅することができた。

少し前の話にはなるが、「中央アジア北朝鮮」ともいわれるトルクメニスタンの旅を振り返ってみたい。

 

ビザ申請からハードルが高すぎ

トルクメニスタンに私が訪問したのは2004年末で、目的は当時のニヤゾフ終身大統領の統治する国内の様子を直接見てみるためだ。

まず、入国するためのビザ取得から難航した。

当時、短期留学していたカザフスタンアルマトイにある領事館でビザ申請を行ったが、観光ビザはツアーを組まないと出してくれないとのことだったので、イランへ通過するためのトランジットビザを申請することにした。

そこで事前にウズベキスタンと通過先のイランのビザを取得し、トルクメニスタン領事館に向かった。

なんと領事館では職員に別室に連れていかれ、まだ初心者レベルのロシア語で辞書を引きながら1時間くらいかけて申請理由を書かされる羽目になった。

留学前には思いつきもしないような課外授業だ。

領事館の職員も高圧的で、本当にビザが下りるのかも不安だったが、後日ビザは発給されトルクメニスタンの入国が可能になった。

 

トラブル満載のトルクメニスタン横断

取得したビザは入国後72時間以内の滞在しか認められず、宿泊も首都のアシガバードに限定されていたので、入国後はすぐにアシガバードに向かわなければならない。

ところがウズベキスタンから国境を通過するのに相当な時間を要したので、入国したのは午後3時ごろだった。

急いでアシガバードに行こうとしても列車に乗れず、バスにも乗れず、やむなく乗り合いタクシーを利用したが、予想通りボラれて40ドルを失った。

なんとか夜までに首都アシガバードに到着することができ、適当なホテルに宿泊。

独裁国家らしく、ホテルの中では大統領の大きな写真が迎えてくれたのだった。

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翌日は1日市内観光にあて、太陽の向きに合わせて回る黄金の大統領像を見に行くことにした。

 

アシガバード市内観光

ホテルを出て市内を歩いていると、至る所に大統領の肖像画を見ることができた。

どこもかしこもニヤゾフ大統領の肖像画である。

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当時は国民の圧倒的な支持もあり終身大統領となったということであったが、カザフスタン留学時に同じ寮にいたトルクメニスタン出身の学生に対して大統領をどう思うか聞いてみたが、やはり全面的に支持しているわけではないようであった。

「半分いいことをしているけれども、半分はよくない」というようなことを語っていた。

中央アジアの国は長期政権の国が多いが、この国は特に個人崇拝の度合いが高かった。

1月、2月といった月の名前も勝手に変えるし(確か4月は母親の名前にしていたはず)、外国人がトルクメニスタンの女性と結婚するときには数百万円程度の支払いが必要という法律も作っていた。

いろいろ無茶苦茶なことをやっていたからこそ「中央アジア北朝鮮」などといわれたのであろう。

当時は紙幣もニヤゾフ大統領の肖像画のものばかりであった。

 

 

 

天然ガスなどの資源で国は潤っていたのでアシガバード市内は新しい建築物が多かった。

黄金の大統領像は豪華な建築物が並ぶ広場にあった。
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曇っていたのであまりきれいな写真でないのが残念だが、資源マネーはこうした独裁者の悪い趣味にも使われるという実例をこの目で確かめることはできた。

こうした「大人の社会見学」ができたのは非常に満足だった。

 

政府関係?の建物が並ぶ広場で写真を撮っていると、警官が近づいてきて何か話しかけてきた。

ロシア語で会話をしようとしたが、わからないふりをしているのかトルクメン語でしか話そうとしない。

「写真は罰金だ」と言っているようで500円くらいとられた。

おそらく警官が懐に入れるのだろう。

こういう時のために現地語は分かるようにしておきたいが、残念ながらトルクメン語は今に至るまで日本で学習するのは非常に困難だ。

トルクメン語に関する書籍は見つけられなかった。

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魂の書「ルフナマ」

ニヤゾフ大統領といえばその著書である「ルフナマ(ルーフナーマとも表記される)」を強制的に国民に読ませていたことでも有名だ。

本屋にはルフナマの表紙が入り口の上に飾られている。

ルフナマとは「魂(ルフ)の書(ナマ)」という意味で、トルクメニスタンの歴史や哲学が書いてある。

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私も記念に1冊購入し日本に持ち帰ってきたが、ぜんぜん面白くないのでいまだに読んでいない。

ニヤゾフ大統領は2006年に死去し、いまは新しい大統領が就任している。

街中に見られたニヤゾフ大統領の肖像画は今もあるのだろうか。

最近のトルクメニスタンはどのようになっているか気になるが、旅行するには多額の費用が掛かりそうなので、しばらく行くことはないだろう。

Ruhnama: The Book of the Soul

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