私の外国語挫折日記

さまざまな外国語への挑戦と旅の記録です


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魅惑のハルマヘラ島 日帰り王宮ツアー

テルナテからの日帰り旅行

テルナテの観光を一通り終えたので、近隣の島に行ってみたくなった。

候補はティドレ島とハルマヘラ島のソフィフィ、ジャイロロあたりだ。

lonely planetを読む限り、みどころはティドレ島が多い印象を受けた。

ソフィフィは一応北マルク州の州都だが、特に何もなさそうなので除外。

ジャイロロも特に見るところはなさそうだが、lonely planetには、少し離れたMarimbatiというところにかつての王宮があり、最近になって王が住み始めたとの情報があった。

かつてはテルナテやティドレと同様にジャイロロにも王がいて近隣の地域を治めていたらしく、歴史的にも興味深い。

さらにlonely planetでは、ジャイロロからMarimbatiまで道中の村も言及しており、行ってみたい気持ちが高まったので、結局ジャイロロに行くことにした。

 

ガイドブックに載っている宮殿を探して

ハルマヘラ島ジャイロロまではテルナテのDufa Dufaという港からスピードボートで約1時間で行くことができる。

朝10時くらいにDufa Dufaに到着したが、スピードボートがいっぱいにならないと出発しないのか、1時間くらい待つ羽目になった。

結局、ジャイロロに着いたのは正午ごろだった。

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建物がある方へ歩いて行ったが、ジャイロロはそれほど大きな町ではないようだった。

特に見るべきものもないので、Marimbatiに向かうことにした。

移動手段はたまたま近くを走っていたこんな乗り物だ。

前方が開けていて景色を堪能できそうだ。

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王宮への道

 Marimbatiまでは約12kmとのことで、小旅行としてはちょうどいい距離である。

運転手のおじさん、軽快な音楽とともに旅は始まった。

最初の数分間はジャイロロの市内を走っていたので、それなりに人や車、バイクなどが走っていたが、しだいに奥地へと入り込んでいくと、動物が増えてきた。

また、道中は小さな村がいくつかあったが、インドネシアには珍しいキリスト教の教会が点在していた。

ハルマヘラ島はキリスト教徒の比率が高いのか、Marimbatiまでの間で3軒はあったと記憶している。

時代をさかのぼると、約500年前にフランシスコ・ザビエルが日本に来る前にこの辺りで布教活動を行っていたらしく、そうした影響もあるのかと考えたりもした。

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熱帯の自然、村の伝統的家屋、動物たちを見ながら移動すること約20分でMarimbatiに到着。

村人とインドネシア語で会話し、王宮の場所を尋ねると、ここからは少し遠いところにあるという。

頭にスカーフをまいた女子が運転するバイクの後ろに乗せてもらい、移動すること約5分で、海沿いの公園のような場所に到着した。

 

探し求めていた王宮は

とても王宮があるようには感じなかったが、ここが王宮だというので近くを歩き回った。

廃屋のような建物がいくつかあり、とても寂れた雰囲気が漂っている。

波の音しか聞こえない、とても静かな場所だった。

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バイクに乗せてくれた女子にこれが王宮かと問いかけると、そうだという。

それが下の写真の建物だった。

 

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なんだこれは。

屋根が一部剥がれているではないか。

ジャイロロ王は金がないのだろうか。

王宮を探し求めてハルマヘラ島まで来てみた結果、

「世界〇大がっかり」を超えるがっかりがそこにあった。

 

滞在時間約10分で退散することにして、来た時と同じバイクタクシーでジャイロロに戻った。

魅惑のハルマヘラ島の日帰りツアーはこうして終了した。

今回の旅のハイライトは間違いなくMarimbatiまでの道沿いの景色であろう。

なんとも印象深い旅であった。

 

 

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