独学インドネシア語はどこまで通用するか
約1週間の日程でインドネシアを旅してきた。
初めてのインドネシア旅行で、宿泊地はジャカルタとマルク諸島。
今回は日本語のガイドブックには一切載っていないマルク諸島のテルナテという地方都市をじっくり見て回りたかったので、事前に簡単なインドネシア語を勉強していった。
渡航前は全く使ったことのないインドネシア語はどれだけ通用するのだろうか。
そんな不安と期待を抱きながら現地に向かった。
首都ジャカルタで朝食
早朝に到着する便で渡航したので、まずは朝食を取ろうと街の中心部に向かう。
飲食店はまだ開店前だったが、商業施設の周りには屋台が出店されていた。
Ini berapa?(いくらですか?)
と、さっそくインドネシア語を実践。
通じているようだが、返ってきた言葉がすぐに理解できなかった。
数字は百万の位まで覚えたつもりだったが、まだ瞬時に理解できるレベルにはなかったようだ。
屋台ではたまたま日本語を話せる人がいたので、日本語とインドネシア語を織り交ぜながら会話することができ、いい練習になった。
そして屋台のおばちゃんには、
Makanan enak sekali.(料理とても美味しい)
と伝えると、笑顔で応えてくれた。
旅の始まりとしては良いスタートだったと思う。
この日は知人と会う予定があり、終日行動を共にしたので、それ以降インドネシア語を使う機会はあまりなかった。
マルク諸島で本格的に実践
深夜にテルナテに移動し、また早朝に到着。
宿で少し休んでから、街を散策することにした。
どうやら英語はほとんど通用しないような雰囲気だ。
宿のオーナーと、街で話しかけてきた大学生以外とはインドネシア語で会話するしかなかった。
市場を見たりしていると、外国人が珍しいのか現地の人が話しかけてくる。
知っている単語でなんとか会話しているうちに少しずつインドネシア語に慣れてきた。
翌日は車をチャーターしてテルナテ島の見どころを回ることになったが、運転手兼ガイドは英語を話せないのでひたすらインドネシア語のシャワーを浴び続けることになった。
運転手もいろいろ聞きたいことがあったようで、最終的にはgoogle翻訳の手を借りることになった。
しかし文章を翻訳すると精度があまりよくないので、おかしな日本語が表示されてチンプンカンプンだった。
こちらは文章内のわからないインドネシア語の単語を調べて、理解する必要があった。
この時に実感したのが簡単な文法でも勉強しておいてよかったということ。
わからない単語さえ調べられれば、文章全体の意味も理解することができるのだ。
こうして運転手とはgoogle翻訳で意思疎通を取り、スムーズに観光をすることができた。
旅行では必須の「数字」
その後も、ハルマヘラ島やジャカルタを見て回った。
いろいろなところで値段を聞いたりしているうちに、数字にも慣れてきて、旅の後半では相手が言う数字を瞬時に理解できるまでになっていた。
世界中どんなところに行っても、数字を覚えると行動の範囲を広げることができる。
インドネシアの通貨はインフレ気味なのか10,000円が1,200,000ルピア程度でものすごく大きな位の数字まで暗記しないといけないのではないかと思ったが、現地に行くと千未満は省略で、100,000ルピアを「seratus(百)」などという人が多かった。
インドネシア語の数字はそれほど難しくないので、旅行する人には千の単位くらいまで覚えておくことをおすすめする。
そうすれば、渡航直後は聞き取れなくても、現地の人と会話を繰り返すことで数字にも慣れてくるはずだ。
初心者のインドネシア語会話の成果
今回の旅で数字以外に通用したのは、挨拶や「これは何ですか?」「~はどこですか?」「写真撮ってもいいですか?」などの簡単な会話だ。
使いそうな会話を丸暗記しておけばとても役に立つものだと実感した。
特に返答がシンプルになりそうなフレーズを暗記しておけば、コミュニケーションがスムーズになる。
複雑な回答をされてもあまりインドネシア語を知らない状態では向こうは通じても、こちらはチンプンカンプンだ。
旅行する人には、会話集のよく使いそうなフレーズを暗記することをおすすめするが、このときに文法がわかれば理解もより深まるので、ぜひ文法も勉強してもらいたい。
旅を総括するとインドネシア語を少し勉強しておいたおかげで満足度は非常に高かった。
もう少し勉強して旅行に再チャレンジしたい思いもあるので、インドネシア語の勉強は継続するかもしれない。