私の外国語挫折日記

さまざまな外国語への挑戦と旅の記録です


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ピオネールとコムソモール

ソビエト社会を知るために

「ロシヤ語四週間」を読んでいると新出単語の意味がまったくわからないことがある。

出版当時の読者はわかるという前提で書かれたならば、それはおそらくソビエト時代の共産主義に関する単語だろうという推測ができる。

 

пионер ピオネール(共産少年団員)

 

いきなりこんな日本語訳を見せられても全くわからないだろう。

しかし、私はこの単語を見てあるものを思い出した。

 

 

チェブラーシカとピオネール

ロシアの有名なアニメ、チェブラーシカでこんな場面があった。

 

チェブ:僕もピオネールに入りたい!

 

ピオネールの少年:お前は無理やで。

 

確かこんな感じだったと思うが、チェブラーシカは人間じゃないのでピオネールには入れなかったという話だ。

で、ピオネールって何かというと、ボーイスカウトのように少年たちが集まって何か活動を行うらしい。

活動内容はもちろん共産主義的なもので、ピオネールに入ることが将来の共産党の幹部への第一歩のようなものだとか。

ちなみに名称は英語のパイオニアにあたり、開拓者の意味。

 

共産党員への道

ちなみに旧ソ連出身の方に聞いてみたところ、ピオネールに入る前にオクチャブリャータ(ロシア語で"октябрята")という9歳までの子どもが入る組織もあるそうだ。

10歳からはピオネールに入り、15歳からはコムソモール(ロシア語で"Комсомол")に入ることになる。

このような組織で共産党の路線を学び、優秀な人が共産党幹部となるらしい。

 

しかし、コルホーズソフホーズを社会科の授業で習わない平成生まれのの若者などがこういった単語に遭遇したら、訳が分からないだろう。

 

комсомолец 青共同盟員 

 

調べたらコムソモールのメンバーという意味だと分かったが、p130に出てきたこの表記はさすがに、私もわからなかった。

勉強すればするだけ旧ソ連に詳しくなってしまう語学書「ロシヤ語四週間」おそるべし。


Чебурашка (с песней День рождения)

 

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